HIDARI日記(右)

そのときどき興味ある技術を中心にだらだら書いてます。内容は個人の見解であり、所属する企業を代表するものではありません。

今年の面白かったマンガ・小説たち(継続含む)

デルタの羊

社会派SHIROBAKO。アニメ業界をめちゃくちゃ取材されてるのが伝わってきて、随所に業界の生々しい慣習が表現されてる。構成も読みやすくて良かった。

楽園ノイズ

今一番続刊が待ち遠しいラノベ。音楽を軸にした高濃度青春ストーリー。全編に渡って漂うそこはかとない死の香りが物語に深みを添えてる。

薫る花は凛と咲く

いわゆる王道青春ラブストーリー。ベッドで足バタバタしちゃう感じに甘い。

勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録

今一番熱いファンタジー。量産型なろうファンタジーに疲れた人にはぜひ読んでほしい。しっかりしたプロットと随所に置かれた布石が物語に引き込んでくれる。あとテオリッタ可愛い。

ユア・フォルマ

近未来SFクライムサスペンス。張り巡らされた謎とテンポの良いストーリーに引き込まれる。主人公とその相棒のロボット、二人の不器用な関係のバランス感がとても心地いい。

恋は暗黒。

BUNBUN先生と十文字青先生のタッグで買わないはずがない。現代が舞台のラブコメだけどちょっと暗めの世界観も好み。まだまだ序盤でも読み応えがすごい。

姫騎士様のヒモ

ダンジョンものだけどあまりダンジョンに潜らないタイプのファンタジー。人が死にがち。罵倒のボキャブラリーが圧倒的。

今年も色々読んだ。来年も楽しみ。

鉄のフライパンを使いはじめて数ヶ月、失敗を経てようやく使い方が定まってきた

去年の後半から鉄フライパンを使っている。

それまで使っていた600円くらいのフライパンがめちゃくちゃ焦げ付くようになったので買い替えが必要だったのと、テフロン加工を気にして恐る恐る料理するのに辟易していたので、いい機会だと思って普段使いに小さなサイズのこれを購入した。

使いはじめ

まず最初にフライパンについてきた説明書やそれらしい動画、ブログを色々漁って勉強した。

その結果、使い始めは下記の手順で慣らすのがいいらしいことがわかった。

  1. 空焚きして錆止めを焼き切る
  2. たわしで表面をしっかりと擦って残った錆止めの残滓を落とす
  3. 火にかけて表面の色が青黒くなるまでしっかり熱する
  4. 多めの油を注いで全体に馴染ませる(油慣らし)
  5. 注いだ油を捨てるか別の器に移し、残った油もキッチンペーパーで拭き取って冷ます
  6. 冷えたフライパンを再び熱し油を馴染ませ、冷ますを何度か繰り返して表面に油の膜を形成する

どこを見ても似たような手順でしきりに表面をコーティングするように説明していた。

また普段も使い終わったら、せっかく作った表面の油のコーティングが剥がれてしまうので、洗剤や金だわしなどは使わず、通常の亀の子的なたわしで汚れを落として油を敷いて保管するようにも書かれていた。

例えば

yourmystar.jp

とか

www.youtube.com

などなど。

結果、数週間で黒い焦げのような膜が形成され、それが調理のたびにポロポロと剥がれて料理に混ざるようになってしまった。

いや、そうはならんやろ。それとも鉄フライパンユーザーの皆さんはそんな状態で焦げ付かないわーいなんて言ってるの?正気か?

というわけで一度紙ヤスリで焦げ付きを全部削り落としてリセット。使い方を考え直してみた。

失敗の要因

黒い膜が剥がれた箇所は、きれいな鉄の表面が顔を覗かせていたため、剥がれてきたのは油の膜なのだろう。つまり何度も熱された古い油がフライパンの表面に膜を形成し、それがある程度の分厚さになると調理時の刺激によって剥離したのではと仮設を立てた。

となると油が残るような使い方をしてはいけないということになる。

すなわち、油慣らししたあとで何度も熱しては油を引いてを繰り返すことはせず、使い終わった後もしっかりと油を洗い落とすということになる。

実際、学生時代にバイトしてたいくつかの厨房を思い返してみると、鉄製の鍋やフライパンも日常的に金だわしや洗剤で洗っていた。なので多分大きくは外していないだろうと思われる。

鉄フライパンの二度目の人生

以上の考察を受けて、極力油が残らないように、冒頭の手順の内、下記だけを実行し再びフライパンを使い始めた。

  1. 火にかけて表面の色が青黒くなるまでしっかり熱する
  2. 多めの油を注いで全体に馴染ませる(油慣らし)
  3. 注いだ油を捨てるか別の器に移し、残った油も限界までキッチンペーパーで拭き取って冷ます

最初だけは念の為油を完全には落とさずにおいた(微妙に日和った)。

そして日常の使い方は下記のようになる。

  1. 強火でフライパンを熱する
    • この段階では内側にほとんど油が存在しないので原則煙は上がらない
  2. 油を小さじ2杯程度入れる
    • ここではじめて油から煙が上がる
  3. 食材を投入し調理する
  4. 使い終わったら金だわしでゴシゴシこすって汚れを完全に落とす
    • 油が大量に残っているようなら洗剤でも洗う
    • こびりついた汚れがなければ洗剤だけでもいい
  5. 適当に熱して乾かす
    • このとき煙がでなければ良し
    • 煙が出るときはまだ汚れが残ってる(大量に出るならもう一度洗ったほうがいい)
  6. 極々薄く油を塗布する
    • 油に浸けた割り箸から2、3滴垂らして伸ばすイメージ
    • やらなくても焦げ付くなどはなかったので気持ちの問題っぽい

これで4ヶ月くらい使ってる。

こんなやり方でも今の所食材が焦げ付くことはないし、餃子もきれいに焼けた。表面もきれいに保てていると思う。

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ひとまずはこの使い方で良さそうという実感がある。

まとめ的な

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今のフライパンの状況が上の画像になる。 縁に少し黒い汚れが見えるが、ここはたわしだと力が入りづらく洗いにくいので半ばあきらめている。

基本的に一切の汚れを落とし切るようにしっかり洗剤も使って洗うのが正解っぽい。コーティングがどうのとか気にする必要はない。まったくないんだよ。

使用後の油の塗布も、使わなくなるときだけ薄く油を敷くだけで、日常的にやる必要はなさそう。もちろんやっても問題ないだろう。

あと素朴な疑問として、「油を焼き付けて膜を作る」と言ってるブログや動画多いけど、あれうまくいった人いるんすかね。

iPad Proを買って2ヶ月が経った

iPad Proを買って2ヶ月が経った

年末にiPad Proを買ってた。

今はApple Pencilとペーパーライクフィルムで武装しています。ケースは使わない派。当たらなければどうということはないとかどうとか。知らんけど。

僕のiPad Pro

いいところ

画面が広くてよい。ぬるぬる動く。快適。

本を読むことが多いのだけれど、小説で一画面に表示できる文字数が増えてページ送りが少なくて済む。

ランドスケープモードだとマンガを見開きで表示してもお釣りがくる画面サイズなので捗る。 以前はiPad miniだったのでかなり厳しかった。

Apple Pencilの書き味はめちゃくちゃいい。

無駄に手書きでメモったり絵を描いたりしている。

あとスリープ状態からPencilで触ると標準のメモアプリで新規メモが起動するからすぐに書ける。でも既存のメモに書き足したいことがほとんどなのであまり使わない。

USB-Cでカメラ(a7iii)に直結してRAWデータを転送できる。

さっと現像したいときにシュッと取り込んでLightroomで扱えるのめちゃくちゃ便利。

ダメなところ

カメラが出っぱっている。

机に置いてもカメラのせいでガタガタするので、これまで一度もリラックスしてApple Pencilを使えたことがない。すべての長所を粉砕するくらい最悪の体験。

これがiPad Proのすべて

流石にケースを物色している。

2019年の振り返り

晦日ということで、簡単に今年を振り返っておこうと思います。

テック

お仕事では今年もサーバーレス系技術的連帯保証人。ここは俺が引き受ける!お前たちは先に行け!

隙間隙間で新規で小さい案件こなしてはいるけど、僕は一体何をやっているんだろうと時々考え込んでしまう。

目新しいこととしてはElmとGoを完全に理解した(スラング)ぐらい。

来年はもう少し進捗したい。

ヘルス

お腹のぽよぽよをなんとかしたいとジムに通い始めました。

筋肉が付いてきていますが体重は維持しています。顔がすっきりしてきたと言われることが増えたので効果はある模様。

そのうち体重落ちてくれるのかな……?

カメラ

SONY α7ⅢとSEL55F18Zを買いました。カメラは昔コンデジ持ってたけど一眼は初めて。

本体の性能もさることながら、レンズがとてつもなくいい。世界はこんなにも美しかったのか。

カラオケ

週2回から3回くらいのペースでカラオケに行ってます。

自分が気持ちいい歌い方を追求してたら声量が爆発的に上がって喉が潰れなくなりました。

突然武道館2Daysが来ても平気だと思います。よろしくお願いします。

同人

念願の初同人誌を作りました。

今年の頭からちょこちょこと小説を書き続けてPixivで公開していました。

www.pixiv.net

それをベースにして9月に こみっく☆トレジャー34 で小説本を出しました。

内容は特殊性癖を拗らせた感じなので、間違っても万人受けするものではないですが、イベント内企画「サークル活動開始宣言」でたくさんの方に投票いただけたようで、支援サークルに選ばれ、自分的には大変満足しています。

年明け 2020/1/19(Sun) にはインテックス大阪で開催の こみっく☆トレジャー35 で新刊出します。4号館 ウ-20a です。よろしくお願いします(宣伝)。

FGO

えっちゃんが宝具6になりました。ありがとうございます。

総評

正直言って今年の前半はあまり記憶がありません。ほんと何やってたんでしょうか。たぶん放り込まれた炎上案件に身を焼かれていたのだと思います。

仕事以外の時間は完全に趣味に振り切った一年でした。それはそれでいいのですが、プログラマとしての成長が出来ていないとも感じています。なので来年はもう少し勉強しないとなと感じています。

でもまあ、それはそれとして。

来年はどんな楽しいことしようか。

本格的にKindleからBOOK WALKERに乗り換えた話と2019年読んだ本のまとめ

いい加減Kindleの使いづらさに嫌気がさしたので、これまで並行して使っていた BOOK WALKER にメインにして、技術書などどうしてもBOOK WALKERに無いものだけをKindleで買うようになりました。

BOOK WALKERのいい所

Kindleで不満だった部分。

  • 新刊の発売日が1ヶ月遅れになる本がある
  • 新刊の発売通知がない
  • アプリでシリーズまとめ機能が中途半端に機能していない
  • アプリから続刊の購入方法が分かりづらい
  • アプリでページめくるたびに表示位置がずれることがある
  • ページ数がわからない
  • キャンペーン時を除いてポイントがほとんど付かない

BOOK WALKERではこれらがすべて解消されていてとても使いやすい。

さらにBOOK WALKERには「チェック」という機能があって、イメージ的には「ほしいものリスト」なんですが、これがサクサクとチェック付けることができて快適で、発売前の作品をチェックしておくと、発売されたらちゃんとお知らせしてくれます。まさに痒い所に手が届いてる。

ただ、「本棚」とかいう余計な機能がトップレベルの画面にあったり、検索欄の挙動が怪しいことがあったりしてイマイチなところが無いわけではないです。まあしかし、本棚に関してはちょっと前までダウンロード時に必ず本棚に入れるかどうかを選択する画面があってストレスだったけど、それがなくなったのでRX(Reading Experience = 読書体験)は確実に向上しています。

そんなわけで僕はBOOK WALKER推しです。

KindleのRXにストレスを感じてる人はBOOK WALKERを使ってみるといいかも。

2019年読んで面白かった本(マンガ・ラノベ

ここからは今年読んで面白かった本(継続しているもの・新しく読み始めたもの両方)です。

ちなみにリンクが全部Amazonなのは、はてなブログで簡単に挿入できるからというだけです。気になったらお好きなストアから購入して売上に貢献してみてください。続刊がでるようになるととても嬉しいです。

以上です。

おすすめの本があれば教えてもらいたいです。

Sony WF-1000XM3 を使い始めて1ヶ月が経った

ひょんなことから @iso2022jp さんに WF-1000XM3 を貰ったので1ヶ月ほど使っています。

せっかくなのでここらでレビュー的なものでも書いておこうと思います。

結論からいうと、他のワイヤレスイヤホンと比べて頭一つ分抜けて音質がいいです。

ただ、結構外れやすく、また接続が途切れ気味なのでデスク作業時などあまり動かないときにそのパフォーマンスが最大に発揮されるイヤホンだと思いました。

使い始め

最初つけたときは、音が途切れたり、音量が安定しなかったりして大変でした。

当時の様子はこんな感じ。

着け心地についてはヘッド部分が耳から浮いた状態になるので安定感はあまりありません。

走ったり手が触れたりして、ちょっと引っかかると簡単に外れるので落下事故が起きやすい印象です。

実際すでに複数回落としています(壊れなくてよかった)。

現在

今は仕事中に聞くのに使っています。やっぱり音質がいいので。

途切れがちな問題に関しては以下の点に気をつければ気にならない程度に抑えられます。

売りにしている機能を悉くOFFにしてやると良いです(それはどうなんだ)。

ノイズキャンセリング機能については上述の通り現在は必要がなければOFFにしていますが、巷のレビューにあるようにAirPods Proには敵わないまでも、性能自体は優秀です。かなり静か。喫茶店で作業しているときとか雑音を弱めたいときに音楽を流さずに使用しています。

雑感

現在僕は Jabra Elite Active 65t と Sony WF-1000XM3 の二つを状況によって使い分けているのですが、その比較という観点でいくつか書いて置こうと思います。今は Jabra Elite 75t という新しいモデルも出てるので恐らくそちらにも当てはまるかと思います。

ちなみに音質というか音の味付けについては先にも書いたようにWF-1000XM3が圧倒的に良いです。

まずフィット感ですが、WF-1000XM3はイヤーピースを「耳に挿す」形でイヤホンのヘッドが耳から浮いているので不安定感があり、歩くたびに揺れるのを感じます。

また付属のイヤーピース(サイズが豊富なのは○)の弾力が強く、揺れるたびに徐々に耳から抜けていく感じがします。しかし耳に押し付けないので長時間着けていても耳が痛くなりにくいです。

いっぽうElite Active 65tは耳のくぼみにきゅっと嵌める感じなので、かなり激しく動いても外れることがありません。なので僕はジムでトレーニングするときや散歩中に使っています。

ただ長時間着けていると耳のくぼみが痛くなってくるので、ちょくちょく外して休憩を挟むようにしています。

イヤーピースのフィット感という点では、どちらにもコンプライ Truly Wirelessが装着できるので、付属のイヤーピースではなくそちらを使用しています。

コンプライ付けるだけで歩くたびにぼそぼそ響く足音や自分の心音、気圧の変化による耳キーンが軽減されてめちゃくちゃ快適になります。

次に接続についてですが、Elite Active 65tが圧倒的に安定しています。驚くほど音が途切れたり接続が切れたりすることがありません。管理アプリとの接続もアプリを起動すると当たり前のように接続済みになっていてスムーズに操作出来ます。

WF-1000XM3は先にも書いたようにちょくちょく音が飛んだり弱まったりするので微妙にストレスです。片方だけ接続が切れることもあり、この辺はぜひとも改善してほしいところです。管理アプリはアプリを起動してイヤホンと接続してあげる必要があり、これももう少しスムーズにならないかなと思っています。

最後にバッテリーの持ちと充電について。これについては両者ともに十分に早く充電でき、僕の使い方では十分な時間聞き続けられるので、問題はないです。

おわりに

なんか Elite Active 65t 推しみたいになってしまいましたね……

最初こそちょっとがっかり感がありましたが、今は適材適所で使い分けられるので、WF-1000XM3 にも十分に満足しています。

これでしばらくはイヤホンに悩むことはなさそうです。

@iso2022jp さん、ほんとにありがとうございました!

「いちばんやさしいGit&GitHubの教本」を読んだ

「いちばんやさしいGit&GitHubの教本」の献本をいただきましたので読んでみました。 @syobochim さんありがとうございます!!

結論から言うと、Git触ったことない人は、騙されたと思ってこれを読んどけ、という内容でした。

良かった!

  • Git入門以前と言える「バージョン管理とは」から説明されている
  • 単なる操作方法の説明にとどまらず、Gitの考え方(ワークツリー・ステージ・Gitリポジトリの違いなど)から解説している
  • 「いちばんやさしい」というタイトルの通り、MacWindowsそれぞれのインストール方法からめちゃくちゃ丁寧に解説されている
  • CLIでの操作方法に絞っている(硬派!)
  • プルリクエストを利用したチーム開発のやり方をシナリオベースで説明している
  • コンフリクトの解決方法を丁寧に説明している
  • それぞれの章が適度にコンパクトに纏められていて(休憩をはさみやすいので)ダレずに読める

Git&GitHubでの操作の原則みたいなところは本書でカバーできていると思います。 会社に一冊用意しといて、新人さんが来たときにスッと差し出すと良さそうです。

次のステップは

もちろん、実際にギョームで使うとなると本書では語られていない操作が必要になると思います。 そんなときは Gitポケットリファレンス を机に置いておくといろいろ捗ります。

また更に深くGitを理解したい場合は 実用Git を読むと理解が進むでしょう。

それでは良いお年を。

【改訂新版】Gitポケットリファレンス

【改訂新版】Gitポケットリファレンス

実用Git

実用Git